くまくまさんです。
最近読み始めた本があります。
東田直樹著「自閉症の僕が跳びはねる理由」
自身が自閉症で言葉もほとんどうまくしゃべれない著者ですが言語を筆談から始めてやがてパソコンなどで表現できるようになり、中学生の時にこの本を書いたそうです。
2014年当時とは言わず今でも自閉症の人は理解がしにくい障がい者です。何を考えているか分からないし、確かによく跳ねている。何も考えていないと思われている彼らが実はいろいろ考えて生きているんだぞ、と表現してくれる本で世界中で話題になり、20か国以上で翻訳されています。
私もこの本は前から気になっていたのでこの度購入しました。
うちの息子くん4歳半。自閉症スペクトラム障害。言葉はあまりなく、本にあるように同じような行動をとります。少しでも理解したくて読み始めました。
内容は一問一答形式です。
例えば、
・どうして何度言っても分からないのですか?
・どうして目を見て話さないのですか?
・ミニカーやブロックを一列に並べるのはなぜですか?
などに著者が答えていくものです。
だいたいの答えは「普通の人とは面白いや苦しいの感じ方が違う」「やってはいけない、叱られたら落ち込む、などの感情は持っているがやらずにはいられない。理由は自分でも分からない」「記憶が点なので言われたことを覚え辛い」などでした。
大事なのは「理解」です。そして著者は「いつでも私たちを助けてください」と書いていました。この本を読んで息子くんを理解し、将来の自立につながるヒントがあるかといえばおそらくないと思います。ただ彼らも悩んでいてなんとかしたいと思っている、だけど自分だけでは完全にはできなさそう、そういうことのようです。
言葉もなく、どうして違うのかも分からなかった彼らの心を少し感じ取れただけでも買ってよかったのだと思います。そして中学生でこの文章力です。自分の特性を分析し、ここまで表現することができる普通の子が逆にどれだけいるでしょうか。どうか著者もうちの息子くんも他の自閉症の子たちも理解が進んでこれから先が明るい人生であるようにあってほしいと思います。
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