くまくまさんです。
昨日、家族で近くのショッピングモールにお出かけしました。
おおかたの買い物の用事を済ませて、最後に妻さんが薬局にひとりで買い物している間、息子くんと私は二人でモール内の大型遊具の横にあるベンチで座って待っていました。チュッパチャプスを舐めたい息子くんの付添いです。
息子くんが飴を舐め始めてから間もなくのこと、急にベンチに女の子が座ってきました。年のころは息子くんより少し下くらいの髪の長い女の子。開口一番、息子くんに「なにしてるの?」と聞いてきました。瞳の奥に相手を試すような強烈な情熱を感じる子。歳の割におませさんなんでしょうか。息子くんは初逆ナンパに遭遇しているようです。
ただし、相手が悪い。息子くんは自閉症スペクトラム障害です。あまり他人に興味がありません。相手が何を言っているのかは分かっていても会話はあまりしようとしません。
女の子はそんなこととはつゆ知らず「この後一緒に遊ぼうよ」と更に誘いをかけてきます。息子くんも「いーよー」とは言ったものの女の子の顔を一切見ることなく飴を舐め続けています。まさに生返事。悪い男です。
それでもちょっとは気があるのか飴を舐めながら立ち上がって遊具で遊ぼうとし始めたので悪いと思いながらこちらが止めます。食べ終わってからね。女の子も同意します。
その間、女の子は先に自分で名前と歳を言ってくれました。5歳。息子くんの学年の1個下、あるいは2個下です。女の子は実によくしゃべってくれます。誰と来たの?もうお昼ご飯は食べた?今日はお買い物?私からの質問にもよどみなく答えてくれます。すごいなと感心しました。定型児はすごいです。おまけに「あたし、鳩苦手なの!キャー!」と足元を歩く鳩を避けるそぶりをしながら息子くんの腕にしがみつきます。なかなかの策士です。
一方の息子くんは我関せずで食べかけの飴を私に「はいどーぞ」なんて食べさせようとしてくるので「遠慮します!」なんて拒否していると女の子は大笑い。その後の私の冗談にもよく笑ってくれました。ああ、息子くんだけじゃなくて他の子もこういうので笑うんだ…と実感。障害があろうとなかろうと子供が面白いと思うものはだいたい似ていますね。女の子でしたがうんちの話も積極的にしてくる子でした(笑)
結局、飴を舐め終わるころには女の子はお父さんと弟くんと先に遊具で遊び始め、遊ぼうと誘ってきた割にその後の息子くんにかまうことなく、息子くんもその子の後をついいていくことなく、お互い遊具で遊んで終わりました。
出会いってのはそんなもんですかね。
息子くんももうちょっと乗ってくれても良かったのに。
親としては息子くんのことを『イケメン』と思っていただいたかもしれないことにちょっと満足な出来事でした。
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