くまくまさんです。
息子くん5歳8カ月。自閉症スペクトラム障害、軽度知的障がい。
手遊びは苦手なほう。
息子くんはスライムや粘土で指の感触を楽しんだり、テープ貼りや糸通しなど細かいことが割と得意というのがこれまでの遊びや療育での活動などで分かっているのですがどうもじゃんけんだけは苦手なようで、いつもパーしか出せません。
もしかしたらじゃんけんのルールがいまいち分かっていないだけなのかもしれませんけど、とにかく「最初はグー」をやったあとは必ず「パー」です。見破られると一生勝てないやつ。これは何とかした方が良いと思っていました。
ちなみに人(日本人?)はとっさ、または大事な勝負の時ほどこぶしに力が入り、かつもっとも出しやすい「グー」を出す確率があがると何かで聞きました。なので基本的には私もパーを出すようにしています。息子くんもそれを認識していたら凄いですけどね。息子くんはあいこになってもずっとパーを出すので多分違うとは思いますけども。
ですが、昨日の話です。
朝、一日療育の方が車で迎えに来てくれて後部座席に座った息子くんを見送る時にいつも無言のじゃんけんをするようにしています。理由はありませんがただ手を振るよりもなんとなく最後まで遊びたい気分だからです。息子くんもいつも付き合ってくれていつもどおり「パー」を出してくれます。普段ならこちらが調整して勝ったり負けたりあいこだったり、サザエさん式で「ウフフフ」と笑って送り出すのですが、昨日の朝は一味違いました。
いつもどおり「最初はグーからのパー」はまでは一緒。こちらも「パー」であいこ。そのままバイバイ、だと思ったら、息子くんがすぐに自分の「パー」を「チョキ」に変えました!息子くんの見事な後出しイカサマじゃんけんで息子くんの勝利。自分から、しかも一番出しにくい「チョキ」を出すとはなかなかやるな…と感心した一幕でした。
息子くんは特性ゆえか今のところ勝ち負けに興味がありません。
他の子のように「やったー!」で喜ぶとか、「悔しい…」で泣くとかほぼゼロと言っていいでしょう。その子が勝ちを狙ってきたのはたまたまか、あるいは「勝ちたい」という気持ちの芽生えなのかは不明です。たかがじゃんけんと感じるかもしれませんけども、そのいつもはやらないことをトライしてくれたというその心意気がちょっとした成長を感じてパパは嬉しかったのです。迎えの車が発進後もリアガラスに顔をくっつけて最後まで手を振ってくれるようになった息子くんをとても頼もしく思います。
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