くまくまさんです。
夏休みを順調に消化してついに本日を残すのみとなった朝です。胃が痛くて堪りません。どんな過ごし方をしたかはまた時間がある時に紹介する予定として手短かに一個だけエピソードを描きます。
10日からお休みをいただき療育に行ってから暇を持て余した初日の午後。何をするわけでもなくダラダラしていたけども息子くんはとにかく元気でどうしようもなかったのである目的を持って外に連れ出すことにしました。
目的とは『DVDレンタル』。夏休みといえば映画鑑賞です。そして子どもと見る夏休みの映画と言えば『スタジオジブリ』作品と世代的には相場が決まっていますおそらく。数年ぶりにレンタルショップへ行き、息子くんが最も好きそうな『となりのトトロ』をレンタルしました。ストーリーが重くなくてテーマ曲『さんぽ』がおもちゃや保育園などいろんなところで息子くんが既に知っているため食いつきがいいと踏んだチョイスです。それでもストーリー的な部分にまったく興味を示さない自閉症息子くんですから見てくれないかもしれない不安はありました。
結果、驚くくらいしっかり最後まで見てくれました。
つまんない、YouTube見たい、すぐにそう言われる覚悟もありましたが約90分まるまるしっかりテレビの前で座っていられたのは奇跡かと思いました。
敬愛するガイナックス初代社長の岡田斗司夫さんのジブリ考察動画を見るたびに思うのは『宮崎アニメの作品に登場するもの(テーマ曲含めて)はなんとなく流れで作られたものではなくすべて意味を仕掛けられている』ということです。その目線で勝手にその要因を私なりに分析したのが以下になります。
①幼い子供たちが主人公
②キャラクターがかわいい
③見ている子供の興味を引く演出が5分以内に登場する
①幼い子供ってのが素晴らしくて、サツキとメイは幼いため言葉も簡単。『バカ』『ごめんなさい』『とった』『やーい』『メイ、できるもん』。見ている視聴者の子供たちでも知っている短い言葉で構成されているんですね。大人っぽい作品は『間』やら『長セリフ』が味を出しますが子供はそんな難しいストーリーよりも変な動きや知っている言葉を話すキャラクターたちに感情移入するのだと思いました。
②トトロは間違いなく可愛いです。ちっこいのも、ネコバスもまっくろくろすけも最高。息子くんはまっくろくろすけの歌をすっかり覚えてしまいました。
③これが私が子供の頃見ていた時には気づかなかったこの作品の凄いところです。
幼児が飽きそうになる前にちょっとした『ハッ』とする演出がちりばめられています。それは、派手なものでなくて暗い階段の上からドングリがテン、テン、と落ちてきたり、雨の中光ったライトが象徴的なバスだったり、大したことなくても子供の注意を引くには十分なイベントが5分以内に次々起きます。こういうところが名作たるゆえんなのかなと感じたところです。
結局夏休み中は2回フルで鑑賞した息子くん。
テーマ曲を口ずさみながらトトロの魅力にハマったようです。
もちろん私自身も日テレの地上波ロードショーでやってたのをVTRで録画して擦り切れるほど見た世代。昭和から令和の時代に生きる息子くんがたとえ自閉症、知的障がいであっても同じものを見て楽しむことができるという姿にとてつもないエモさを感じたエピソードでした。
改めて『スタジオジブリ』ってすごいんだなぁと思います。
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