結局おっぱいかよ - くまくまさんの時間は魔法だね

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くまくまさんです。

うちの息子くんはわかりやすく眠くなっていました。

なのでちょっと前までは眠そうな雰囲気を察して抱っこして揺するとだいたい寝てくれました。

自分の腕の中で眠りにつく息子くんに『俺でもできるんだぞ』という小さな自尊心を小声で伝えながら幸福感の中、妻さんに『ありがとう』と言われるのが嬉しい日々でした。

しかし最近はまったく寝ません。

ギャーギャーといつまでも騒いでは腕から抜け出し、寝床を抜け出し、スマホの充電器やドライヤーのコンセントを原始人が骨付き肉を喰らうようにしゃぶり尽くします。

そんな息子くんを見ているとこれまで築き上げてきた自尊心はオオカミが吹いて飛ばしたわらの家のようにあっけなく飛んでいき、積みあがるのは泥のようなイライラの感情。父性ってなんだっけ？とググってしまいたくなるほどの謎の苛立ちを息子くんに感じる瞬間があるのが情けない限りなのです。

そういう時はさっさと妻さんにおっぱいをねだることにしました。

『私が』じゃありません。息子くん用にです。

結局、なんだかんだでおっぱいなんですよ。眠い時に温かいミルクを飲むとよく眠れるってよくいうじゃないですか。抱き枕も抱ければ最高ですよね。

おっぱいはそれをだいたい満たしてくれる最強の癒し系アイテムです。

誰も骨がごつごつのアイアンマン等身大フィギュアを抱いてなんか眠れません。

お互いが負の感情を抱く前に欲しいものを満たすことが関係を長続きさせるのです。

案の定、妻さんが顔を見せただけであんなに火が付いたように泣いていた息子くんはあっさり笑顔を見せます。

そしておっぱいにダイブイン。

10分もすれば夢の中です。かんたーん。

20分近くかけて一切泣き止ますことすらできなかった自分にも腹が立ちますが『今日はこのくらいにしておいてやろう。いい夢見ろよ』と偉ぶれるのも妻さんによる授乳あってのことなのです。感謝が尽きません。

自分もおっぱいが出すことができれば…何度思ったことか。

お風呂場で乳毛がもっさり生えた自分の乳首をぐいーっとつかむ息子くんを見て『すまんな』といつも思うのです。

おわり。

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しばらく前から読んでいるフミコフミオさんのブログがツボです。

昔はこういう文章を書きたかった気がします。

カッコつけないのに読ませる文章は読んでいて引き込まれます。

書籍も出ましたので今度買おうかと思います。オヌヌメ。

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